今回は虫の写真のタグ付けの苦労について書いていきます。
前々回、写真の適切なタイトルとタグの重要性について書きましたが、今回は、虫の写真でタイトルとタグ付けをした時の苦労について書いていきます。
例えばこのクモの写真を投稿する場合、タイトルをただ『クモ』というザックリとしたものにするのではなく、何という名前のクモなのか、までを調べてからタイトルをつけたほうが良いということです。タイトルを『クモ』にすると数多ある、タイトルが『クモ』の写真の中に埋もれてしまい、人の目に触れにくくなり、購入されるチャンスが減ってしまいます。また、写真を探している人にとっても、その写真のタイトルを見ただけで、何というクモなのかがわかるため、写真をより探しやすくなります。写真を売りたい人、買いたい人、両方にとってメリットがあることだと思います。よってこのクモ写真の場合、タイトルを『ジョロウグモ』にします。
そしてタグは、「ジョロウグモ」 「女郎蜘蛛」 「上臈蜘蛛」 「クモ」 「くも」 「虫」など、このクモに関連したものを付けていきます。このようにタグ付けすることによって、「ジョロウグモ」や「クモ」のキーワードだけではなく、それ以外の、漢字の「女郎蜘蛛」や別の字の「上臈蜘蛛」でもヒットし、さらに人の目に触れる機会が増えることになるでしょう。
ところが、どの虫もすぐに名前を特定できるとは限りません。前回の記事でも載せたこのクモなのですが、名前がわかりません。図鑑やネットの画像検索、などを駆使して30分ほど時間をかけて調べたのですが、私ではこのクモが何というクモなのか、とうとうわかりませんでした。仕方がないのでタイトルは『クモ』にして、タグは検索の邪魔にならない程度にクモ関連のものを付けて投稿しました。
カブトムシやクワガタ、アゲハチョウや上の写真のジョロウグモなど、ある程度有名な虫は調べなくてもわかりますし、すぐにはわからなくても、図鑑や画像検索ですぐにヒットするので特定することが簡単にできます。しかし、マイナーな虫は図鑑に載ってなかったり、画像検索でもヒットしなかったり、どの系統の虫なのかさえも検討がつかなかったりと、虫に詳しくない人には特定が困難です。
それに、虫というのは生息している環境や地域、オスかメスか、季節、個体差、幼虫か成虫かによって姿形が大きく変わってしまうので、簡単には何の種なのかを特定するのが難しい生き物です。それに加え、羽や体に斑点模様が有るか無いか、縞模様が有るか無いか、大きいか小さいかなどによって名前が違ったり、別の系統の虫に分類されたりします。さらには、「ニセ〇〇」や「〇〇モドキ」などのややこしい見た目や名前を持つ虫たちや、種としては同じものでも、地域によって呼び方が違う虫など、ある程度専門知識のある人でなければ、完全に特定することは非常に困難です。
しかし、種を特定できなければ、ザックリとしたタイトルを付けることしかできず、写真にあったタグを付けることもできません。そうなれば数多ある写真の中に埋もれてしまいます。でも、どうやっても自分の力では特定ができないものもあります。それに、名前を特定できたとしても、本当にその名前で正しいのかもわかりません。前々回書いたように、写真のタイトルと写っている内容が違うことによりトラブルが起こる可能性もあります。
種を特定できないものもあるし、特定できたとしても、それが本当に正しいのか自身が無い・・・。さて、どうしたものか・・・。
そこで私は妥協案を考えました。特定はできる限り行い、どうしても特定できないものに関してはキッパリと諦め、仕方がないのでザックリとしたタイトルとタグを付けることにします。特定ができたものに関しては、写真の投稿者コメントに「たぶん〇〇だと思います。」のようなコメントを書き、予防線を張って、あとからトラブルにならないように投稿するというものです。
虫の写真を投稿するって大変だなーなんて思いました。
興味があれば
次回は、ついに写真が売れました。