なぜ、勝坂遺跡の写真ばかりが売れるのか、気になったので、PIXTAで検索してみると、勝坂遺跡は33件の写真がヒットしました。そのうち4枚が私の撮影した写真です。一方、本町田遺跡の写真は49件の写真がヒット、そのうち5枚が私の投稿した写真です。勝坂遺跡の写真の方が本町田遺跡に比べて多少、数は少ないですが、大した差ではないと思います。写真の内容ですが、2つの遺跡とも再現住居の外装と内装の写真、解説の看板の写真と、内容に差があるわけではありませんでした。再現住居の外装と内装も、見た目はどちらも同じような感じで、2つの遺跡で見た目の差があるとは思いませんでした。
もしかしたら学術的な価値の差があるのでは?と思い、もう一度2つの遺跡について、学術的観点から比較してみたところ、まず、勝坂遺跡は今から約5000年前の、縄文時代中期前半ごろの大きな集落跡であると考えられ、関東地方における、考古学上の標準遺跡になっていて、遺構から出土した土器は【勝坂式土器】と名付けられ、関東地方と中部地方の土器の型名称にもなっています。これらのことから、考古学上、重要であるため、国の指定史跡になっています。
一方、本町田遺跡は今から約5500年前の、縄文時代前期と思われる住居跡と、約2000年前の弥生時代中期と思われる住居跡の、2つの時代の住居跡が発見された【複合遺跡】です。この遺跡の発見により、多摩丘陵とその周辺の集落形態が明らかになりました。これらの貴重性から東京都の指定史跡になっています。
標準遺跡になっている勝坂遺跡の方が若干、知名度は高そうではありますが、学術的価値については、どちらもかなり高い重要度で差はあまりないのはないかと思います。
遺跡のある場所や見学のしやすさの差かな?とも思い考えてみたのですが、まず、場所については、勝坂遺跡は神奈川県相模原市、本町田遺跡は東京都町田市、と2つとも関東地方にあります。他県に住んでいる人にとってはすぐに行ける場所ではありませんが、東京や神奈川、その他関東に住んでいる人ならば、電車とバスを乗り継げば多少時間はかかるものの、たどり着くのにそれほど大変ではないと思います。(あくまで、八王子市に住む私の目から見た場合です。) また、どちらの遺跡もしっかりと管理と保存がされています。そうでありながら、観光地などとは違い、地元の人が散歩している程度であまり人が居らず、ストレス無く静かにゆっくりと見学することができる場所だといえます。
2つの遺跡には特に差は無いように思うのですが、なぜ、勝坂遺跡の写真ばかりが売れるのか全くの謎ですね。
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次回は、2018年6月の投稿結果です。