2021年1月の写真です。


広園寺(こうおんじ)に行ってきました。

場所はココ 東京都八王子市山田町1577


●広園寺について
 正式名称は兜率山伝法院広園寺(とそつざんでんほういんこうおんじ)と言い、室町時代の1390年に当時八王子市や町田市周辺を支配していた、大江師親(おおえのもろちか)という人物が俊翁令山和尚(しゅんおうれいさんおしょう)という僧を請じて創建されたとも、片倉城主の長井広道が俊翁令山和尚を請じて創建されたとも言われていますが、火災により史料が焼失してしまったらしく、詳細はよく分かっていないそうです。

 1590年に豊臣秀吉による小田原征伐の兵火により諸堂は焼失してしまいますが、江戸時代初期のころに幕府の庇護のもと、京都南禅寺派の禅宗寺院として再建され、境内1万坪、寺領53万坪、塔頭40余力寺と約100ほどの末寺を要すほどの大寺院のまで発展しました。その後も数度の火災により諸堂が焼失してしまいますが、そのたびに再建されています。現在は境内にある総門、山門、仏殿、鐘楼が東京都の指定文化財になっています。



ここが入り口です。
広園寺 入り口 ブログ用



周囲はこんな感じで外壁に囲まれています。
広園寺 壁 ブログ用



入り口の左隣に総門があります。
総門とは禅宗寺院における表門のことで、四脚門、切妻造。檜皮葺型銅版葺(ひわだがたどうばんぶき)といった構造になっています。1830年に再建されました。ここからは入れないので入り口から入ります。
広園寺 総門 ブログ用



入り口から進むとこんな感じになっています。
広園寺 境内 ブログ用



進んでいくと樹齢350年の山桜の樹がありました。
広園寺 ヤマザクラ ブログ用



山桜の右側に鐘楼があります。
桁行約1.8m、梁間約1.8mで、屋根は一重、宝形造、檜皮葺型銅版葺で、1842年に再建されたものです。鐘には1397年、1468年、1649年に改鋳されたと刻まれており、末尾には「武州滝原住加藤甚右金吾吉重」と人名が刻まれています。
広園寺 鐘楼 ブログ用



山桜の場所から左側に進むと仏殿があります。
桁行約5.4m、梁間5.4m、単層、寄棟造、1811年に再建され、2003年に全屋根葺きに替えられています。
広園寺 仏殿 ブログ用



仏殿の場所から少し戻ると、山門があります。
三間二重門、入母屋造、上層檜皮葺型銅版葺、下層板葺型銅板葺で、仏殿と同時期に再建されたと考えられています。
広園寺 山門 ブログ用
一般の人が入れるのはここまでで、ここから先の本堂へは関係者以外は入ることができませんでした。


●まとめ 感想
 境内が広かったですが、とても綺麗でしっかりと手入れされているようでした。住宅街にあるのですが、一歩寺院内に入れば住宅街の雰囲気は全く感じず、まるで別空間に入ったような気がしました。山桜の樹があるので、春に桜を見に行くのもいいかもしれませんね



私のPIXTAページです。写真は購入できます
写真素材 PIXTA



興味があれば

次回は、2021年1月の投稿結果です。