2020年8月の写真です。


 ギンモンカギバを発見。
ギンモンカギバ ブログ用
チョウ目 カギバガ科 カギバガ亜科 ギンモンカギバ

●ギンモンカギバについて
 体長22~40mm。本州、四国、九州、対馬に生息し、海外でも台湾、中国、インドシナ半島、インド北部などに生息しているそうです。

 幼虫はイモムシで、体色は黒色や茶褐色、光沢があり獣の糞のように見えます。尾の先端には長い突起物があります。エサはウルシ科のツタウルシ、ヤマウルシなど。

 糸で葉にポケットのような膜を造り、その中でサナギになります。このときサナギを中心に黒字のXのような模様ができるのですが、なぜこのような模様ができるのかはよく分かっていないそうです。

 サナギの姿で越冬した後、5月~9月ごろにかけて成虫が発生します。成虫の翅は前翅の先端が突き出た形をしており、黄色地で前翅前方に卵型の、前翅と後翅の後方に茶色や黒色の横線と斑点模様が入っています。翅についた鱗粉は銀色でキラキラと輝いて見えます。


 
ギンモンカギバの近くでシロヒトリも発見。
シロヒトリ ブログ用
チョウ目 ヒトリガ科 ヒトリガ亜科 シロヒトリ

●シロヒトリについて
 体長60~78mm。北海道、本州、四国、九州、対馬、屋久島に生息。海外ではシベリア、樺太、朝鮮半島、中国、ロシア南東部に生息。

 幼虫は茶色や黒色地の体色に、茶色や黒色の長い毛が生えた毛虫ですが、この毛には毒は無いので、人が触れても無害です。これらの特徴はヒトリガ科の蛾に多くみられ、ヒトリガ科の幼虫はまとめて、クマケムシという別名で呼ばれることもあります。タデ科のスイバ、イタドリ、オオバコ科のオオバコ、キク科のタンポポ類などの葉をエサにしています。幼虫の姿で越冬し、春になるとサナギになります。

 成虫は7月~9月にかけて発生。翅は模様が無く、真っ白ですが、脚の付け根と腹部側面は赤色をしています。似た名前のアメリカシロヒトリという蛾がいますが、こちらの蛾は外来種で、第二次世界大戦後にアメリカ軍の物資にくっついていたものが日本に住みついたとされています。



●まとめ 感想
 ギンモンカギバは地味な色をした蛾でしたが、光を当てると銀色の鱗粉がキラキラとラメのように輝いて綺麗でした。シロヒトリは模様の無い真っ白な羽でしたが、こちらも綺麗でした。どちらの蛾も特に派手な模様が無いのですが、とても綺麗で美しかったです



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次回は、2020年8月の投稿結果です。