2020年3月の写真です。


 散策中、蛾?のような虫を発見。調べてみたところ、オカモトトゲエダシャクという蛾のようです。
オカモトトゲエダシャク ブログ用
チョウ目 エダシャク科 エダシャク亜科 オカモトトゲエダシャク


●オカモトトゲエダシャクについて
 体長36~45mm。北海道、本州、四国、九州に分布し、森林地帯や雑木林などで姿を見ることができます。また、街中の外灯でも姿を現すことがあるそうです。

 幼虫は黒褐色や暗褐色の体表をした尺取虫で、クルミ、ニレ、ブナ、バラ、マメなどの植物の葉をエサにしています。幼虫は5月ごろに35~38mmほどに成長すると、地中に潜ってサナギになります。そして翌年の春3月~4月ごろに羽化して成虫として出現します。

 成虫は茶色地で所々に灰色や白色の帯が入っていて、触角は櫛状で頭部には毛が生えてフワフワとした見た目をしています。翅は飛ぶ際は他の種類の蛾たちと同じような見た目をしていますが、止まった際には翅を扇子のように折りたたむのが特徴です。

 オスの個体はよく飛行するため、街中でも見ることができるそうですが、メスの個体はオスの個体に比べて、翅の割に体が大きいため、あまり飛ぶことができず、じっとしていることが多いそうです。そのため、メスを見つけるのはなかなか大変とのこと。ちなみの上の写真はオスの個体です。


 
 オカモトトゲエダシャクを発見した近くで、黒い蛾も発見しました。アトジロエダシャクという蛾のようです。
アトジロエダシャク ブログ用
チョウ目 シャクガ科 エダシャク亜科 アトジロエダシャク


●アトジロエダシャクについて
 体長37~45mm。北海道、本州、四国、九州、対馬、屋久島の平野や山地、森林地帯などに生息しています。また、海外では朝鮮半島にも分布しているそうです。

 幼虫は緑や黄緑色の尺取虫で、サクラ、ナラ、クヌギ、クリなど数多くの植物の葉をエサにします。35~40mmほどに成長すると、先ほど紹介したオカモトトゲエダシャクと同様、地中に潜りサナギになります。そして翌年の春3月~4月ごろに羽化して成虫として出現します。

 成虫の翅は褐色地や黒地で、茶色や灰色の模様が入っています。頭部には灰色や茶色い毛が生えており、触角は櫛状になっています。

 メスの個体はオスの個体に比べ、翅が細く、色も薄く、触角も細くなっているなどの違いがあるそうです。ちなみに上の写真の個体はオスかメスかわかりませんでした

 上の個体を発見した近くで、もう一匹発見しました。色が薄めなので、こっちはメスなのかな?
アトジロエダシャク ブログ用2



●まとめ 感想
 オカモトトゲエダシャクは最初に見た時に、羽が破れた蛾か蝶かと思うほど変わった羽をしていました。名前にオカモトと入っているので、オカモトさんが見つけた蛾なのでしょうか?

 アトジロエダシャクは色が非常に地味で、一見すると木の皮の様に見えます。そのため、森などで木に止まっていたら見つけるのは難しいでしょう。


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次回は、高尾氷川神社を紹介します。