2020年1月の写真です。
休日、町田をフラフラしていたところ、大きなお寺を発見。長福寺(ちょうふくじ)というお寺だそうです。
場所はココ 東京都町田市相原町2109
●長福寺について
このお寺に関する詳細についてはよく分かっていないのですが、江戸時代末期に書かれた『新編武蔵風土記稿』という地誌によると、江戸時代の1631年に曹洞宗の籌山賢寮という人物によって開かれ、開山当時は東京都町田市相原町寺谷戸にあったと記されています。また、本尊として祀られている観音像は、武田信玄が北条氏の本拠地である小田原に侵攻した際に焼失を免れたものであると伝えられています。その後、江戸時代末期の1842年に、元々あった場所のすぐ近くであるこの場所に移転し、1965年~1974年にかけて建物の改装を行い現在に至ります。
このお寺は長福寺山門、長福寺 本堂格天井花丸絵画、長福寺文殊堂の3つの町田市有形文化財を所有しています。
では実際に見ていきます。
入り口です。
左右にズラーっと灯籠が並んだ階段を登っていくと、山門と本堂が見えてきます。
山門に到着。
この山門は1862年、13代目の和尚である弁隆和尚が着工し、14代目の舜牛和尚の代に落成したとされています。用材に欅を使用し、二枚の板を山形に合わせた切妻造りの四足門で、唐戸の上部には雨を呼ぶ雲龍などの巧みな彫刻が施されています。
龍の彫刻です。芸術に関してまるっきり素人の私でも、完成までに大きな時間と巧みな技術を要した、すごい彫刻だということが分かります。
本堂です。この天井に本堂格天井花丸絵画と呼ばれる35枚の絵があります。この絵は1842年に長谷川雪提という、江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した絵師によって描かれた絵で、格天井の枠内の各縦74cm×横70cmに大きく円相部をとり、円相中には各1種づつ花を描き、35枚に35種の草花を配しています。
本堂には入れなかったので、実物は見ることができませんでした。
本堂から少し離れた場所に文殊堂があります。この文殊堂は1862年に着手に落成した記録が残っており、欅材を用い、入母屋造りで、銅版葺き、軒は唐破風付の向拝をつけています。緻密な鳥、龍、花、獅子などの彫刻が施されています。名前の通り、仏教において智慧を司る、文殊菩薩を祀っています。
ちなみに前面柵に覆われているので、近くで撮影することができませんでした。
●まとめ 感想
この日は、とくに場所を決めず、フラフラ散歩していただけだったので、このお寺を見つけたのは偶然のことでした。なんとなく入ってみると、なんと市の指定文化財になっているお寺だったとは。今後もこのお寺のように、偶然文化財などを見つけることがあるかもしれませんね。
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