2019年12月の写真です。



 散策中、大きな豆(?)を発見。藤の実のようです。
藤の実 ブログ用
マメ目 マメ科 マメ属 フジ


●フジについて
フジの実 ブログ用2

 フジは日光を好むツル性の植物で、そのツルは木に巻き付き樹冠に広がります。葉は奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)という葉の形態で、4~9対の卵型の葉をつけます。春になると薄い紫色をした1~2cmほどの小さな花をいくつも付けた、20~40cmほどある花序を多数たらします。夏になると実をつけるのですが、たくさん花を咲かせるにも関わらず、実になるのは花序の内の1~3つほどと、非常に少ないです。

 実は緑色をしており、枝豆のようにさやの中に数個の種が入った形をしています。冬になると成熟して、さやは固くなり、色も茶色に変化します。そして大きな音とともに、さやがはじけて遠くに種を飛ばします。植物の種は動物や風の力によって遠くへ運ばれ、生息域を広げるのですが、フジの場合は他の力ではなく、自分の力で、種を遠くに運びます。このような種の散布方法を、自力散布と言うそうです。ちなみに、このときの種は丸くて平たく、黒くて艶のある見た目をしています。


 フジは日本固有種で、本州、四国、九州の温帯から暖帯の低い山地や平地の林に生息しています。ツルの巻き方に左右があり、右巻きをフジ、もしくはノダフジと呼び、左巻きをヤマフジ、もしくはノフジと呼びます。日本では昔から親しまれている植物で、奈良時代に著された日本最古の歌集である、『万葉集』の中にもフジについての歌が27首登場しています。現代では園芸用の植物として改良され、公園などに設置された棚にツルを這わせて藤棚を造ったり、鉢植え用のものや盆栽用のものまで様々な品種が存在します。


 人々の生活にも深く関わり、綿の栽培が始まる戦国時代頃までは、フジのツルを加工して衣服や布が造られていました。現代でも丈夫な繊維として、醤油の搾り布や蒸し布などに使われていたり、茎を乾燥させて椅子などの家具などに使われることもあるそうです。また、フジの花や葉をモチーフに家紋が造られ、公家や武家、平民まで身分を問わず幅広く用いられ、日本の家紋でよく用いられている、十大家紋(じゅうだいかもん)と呼ばれる家紋の一つにもなっています。


 ちなみに、花や実は食べることができるそうですが、レクチンやシチシンと呼ばれる毒性物質が含まれているので、食べすぎると嘔吐、下痢、めまいなどの症状を起こす可能性があるとのこと。特に加熱されていない生の状態だとその可能性が高いそうなので、もしも試す際は十分に注意が必要です。


●まとめ 感想
 写真のフジの実はまだ1つも弾けてはいませんが、もう少し時間が経ったら一斉に弾けそうですね。フジは公園などでよく見かけていたのですが、間地かで見たのはこれが初めてでした。花や実はどんな味がするのか少し気になります


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次回は、浄泉寺城跡と浄泉寺を紹介します。