2019年11月の写真です。



散歩中、メタリックブルーの奇妙な蟻?のような虫を発見。調べてみると蟻ではなく、ツチハンミョウという甲虫でした。
ヒメツチハンミョウ ブログ用
甲虫目 カブトムシ亜科 ツチハンミョウ科 ツチハンミョウ亜科 ヒメツチハンミョウ


●ツチハンミョウ科について
 ツチハンミョウ科は甲虫目に属する昆虫で、これまでに世界で約3000種が発見され、日本には20種ほどが生息しています。甲虫科にハンミョウという昆虫がいますが、これとは別の分類の昆虫で、ツチハンミョウがツチハンミョウ科に分類されるのに対し、ハンミョウはオサムシ科に分類されているという違いがあります。しかし、ハンミョウの方が目立つ見た目をしていたり、名前が似ていることから、よく混同されているそうです。


 この科に属する昆虫は3~30mmほどの大きさで、森林地帯や草原地帯などに生息しています。幼虫は生まれたばかりのころは細長い体に、先端に三つの爪が付いた脚を持っています。この脚を使って花の中に潜りこみ、クマバチなどの花蜂が蜜や花粉を集めに来たところを狙い、体にくっつきます。くっついた蜂がメスならばこのまま巣へ侵入し、オスならばメスと接触するまで待ち、メスと接触したところを見計らってメスに乗り換えて巣に侵入します。巣の浸入に成功すると、そこで生活し、蜂が集めてきた蜜や花粉、蜂の卵や幼虫などをエサにして成長します。

 ある程度成長すると脱皮し、今度は脚の無いイモムシ型に変化します。さらに成長するとサナギのような擬蛹(ぎよう)と呼ばれる状態に変化し、その後またイモムシ型に戻った後、サナギになり成虫になります。


 成虫は腹部が大きく、翅は短く退化して飛ぶことができません。そのため地上を歩いて移動し、草をエサにして生活します。体色は黒色や青色のものが多く、金属のような光沢を持ったものもいます。危険にさらされると、死んだふりをしたり、脚の関節から黄色い分泌液を出します。この液体にはカンタリジンという物質が含まれており、人が触れると炎症を起こして水ぶくれを引き起こす恐れがあります。


●ヒメツチハンミョウについて
ヒメツチハンミョウ ブログ用2
 
 体長9~23mm。本州、四国、九州、対馬、佐渡、伊豆諸島の森林と隣接した草原地帯でよく見られます。


 幼虫は大方のツチハンミョウ科と同じく、花蜂の巣に侵入し、蜂が運んでくる蜜や花粉などをエサにして、脚のある状態→イモムシ状態→サナギのような状態→イモムシ状態→サナギ→成虫、というように成長します。


 成虫は腹部が丸く大きく膨れており、頭部と胸部は蟻のような見た目をしています。体色は黒色や青色で金属のような光沢があります。翅は退化して飛ぶことができないので歩いて移動し、草を食べて生活します。近縁種のオオツチハンミョウに似ていますが触角に違いがあり、オオツチハンミョウの触角の各節がほぼ同じ大きさなのに対し、ヒメツチハンミョウの節は根元から徐々に大きくなっています。この違いはオスに顕著に表れ、ヒメツチハンミョウのオスの触角は第5節から7節まで極端に大きな形状になっており、非常に特徴的な見た目をしています。写真のヒメツチハンミョウの触角は途中に大きな節ががあったため、恐らくオスだと思われます。

 ヒメツチハンミョウも身に危険が及ぶと死んだふりをし、脚の関節から人が触れると炎症を起こす液体を出しますが、漢方としてイボ取りや膿出し、利尿剤として使われていたこともあったようです。


 成虫の姿で越冬し、3月~5月になるとメスは地中に数千個の卵を産みつけますが、成虫になれるのはほんの一握りのようです。春に生まれた卵から孵化した個体は11月ごろ成虫になり、越冬の準備を行います。


●まとめ 感想
 発見したときは珍しい虫かと思ったのですが、調べてみるとそれほど珍しくはない虫と知って少しがっかりしました。ですが、今まで見たことがなかった虫だったので、まぁ良しとします。

 幼虫が花蜂の巣に侵入するために、花の内部で待機するようですが、もしも蜂が来なかったらどうするつもりなんでしょうか?あまりにも運に頼り過ぎな生き方ではないかと思われます。数千個の卵の内、成虫になれるのはほんの一握りなのはこういった要因もあるのではないでしょうか。


私のPIXTAページです。よろしければご覧ください。写真は購入もできます

写真素材 PIXTA


興味があれば

次回は、2019年11月の投稿結果です。