2019年10月の写真です。


川沿いの道路を散策中、サワガニを発見しました。
サワガニ ブログ用
甲殻綱 エビ目 エビ亜目 サワガニ科 サワガニ属 サワガニ


●サワガニについて
 甲羅の幅は20~30mm、脚まで含めると50~70mmほどの大きさになります。日本固有種の淡水性のカニで、本州、四国、九州の他に佐渡島、屋久島、種子島、五島列島などの離島にも分布しています。生息域は名前の通り、水がきれいな沢や小川の上流域から中流域にかけてです。ある程度綺麗な水でなければ生息することができないことから、川の環境を調べる際の指標生物にもなっています。


 体色は甲羅が黒褐色、左右合わせて8本ある脚は朱色で、オスの第一歩脚であるハサミの部分は左側よりも右側が大きくなる、といった特徴が一般的なのですが、紫色や青色、青白い色をした甲羅を持つものや、左側のハサミが大きなものなど、生息環境や個体によって様々な差異が見られます。しかし、これらの差異についての原因は未だ解明されてはいません。


 彼らは夜行性で、昼間は岩の隙間などに身を潜め、夜になると活動を開始しますが、雨の日は日中でも活動することがあるようです。また、河近くの森林地帯や道路上でも姿を見ることがあります。水生昆虫や藻類、ミミズなど様々なものをエサにします。主な活動時期は春から秋にかけてで、冬になり水温が下がってくると、岩陰などに潜りこんで冬眠をします。


 繁殖期は春から初夏にかけてで、メスは交尾を行った後、直径2mmほどの卵を数十個産卵し、それを腹に抱えます。幼生は卵の中である程度成長し、孵化するころにはすでにカニの姿になっており、孵化してからもしばらくの間は母親に保護されながら成長します。

 孵化したばかりの幼生の甲羅は淡黄褐色で、成長すると黒褐色などに変化していきます。サワガニと同じく川に住むモクズガニやアカテガニなどの幼生は一度海に出なければ成長することができないのですが、サワガニは一生海に出ることはありません。寿命は約10年ほどなので、ペットとして飼育する人もいるようです。

サワガニ ブログ用2

 サワガニは食材としても用いられ、『万葉集』にも記載されていることから、奈良時代ごろには食されていたのではないかと推測されています。現在でも油で丸ごと揚げて唐揚げにしたり、みそ汁に入れたり、佃煮にしたりなどして食されています。養殖もされ、スーパーなどで出回っている場所もあるとか。ですが、肺気腫や気胸を引き起こす、ウィステルマン肺吸虫や宮崎肺吸虫などの寄生虫がいるため、調理の際は、絶対に生食せず、しっかりと火を通してから食べることが推奨されています。


●まとめ 感想
 この写真のカニは恐らく台風19号の影響で、川が増水したことにより、道路に取り残されたのではないかと思われます。このカニの他にも数匹のカニが、川沿いの道路や森林地帯を歩いている姿を目にしました。思っていたよりも動きが早く、こちらが近づくとすぐに逃げていってしまったのですが、このカニだけは近づいても逃げなかったので、撮影することができました

 サワガニは子供のころに、オードブルの中に入っていた唐揚げを食べたことがあるのですが、イマイチ味がよく分かりませんでした。大人になった今なら美味しさが分かるかもしれませんね。


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興味があれば

次回は、ワカバグモを紹介します。