2019年10月の写真です。


前回紹介したルリシジミを見つけた草むらで、今度はこんな花を見つけました。

ムラサキツユクサです。
ムラサキツユクサ ブログ用2
ツユクサ目 ツユクサ科 ムラサキツユクサ属 ムラサキツユクサ

花言葉 「快活」 「ひとときの幸せ」 「尊敬しています」


●ツユクサ目について
 ツユクサ目は被子植物単子葉植物のグループに属する植物で、今から約1億2000万年から7300万年前の白亜紀に発生したとされ、ショウガ目に属するグループとは姉妹群にあたります。現在世界では約800種以上が発見され、ツユクサ科、ミズアオイ科、ハエモドルム科、ハングアナ科、タヌキアヤメ科の5つの科があり、70属に分けられています。


●ツユクサ科について
 ツユクサ科はツユクサ目の中で最大のグループで、約350種30属が含まれます。主にアジアやアフリカ大陸、西大西洋諸島、南米大陸、中央アメリカなどの広い範囲に分布し、さまざまな場所で生育できる多様性を持っています。

 冬に地上部が枯れても春になるとまた芽を出す多年草が多く、ほとんどが木ではなく草で、よく発達した太い茎を持っています。葉は平行脈で相互に生え、両縁が中心に向かってクルリと丸まった形をしているのが特徴です。

 花は一つの花におしべとめしべを持った両性花で、花びらは3枚で放射状もしくは左右対称に咲きます。また、蜜をつくらず、開花から一日も持たずにしぼんでしまいます。


●ムラサキツユクサについて
ムラサキツユクサ ブログ用

 ムラサキツユクサは北アメリカが原産で、日本へは明治時代に入ってきたとされており、別名、トラディスカンティアやホタルグサとも呼ばれています。

 多年草で草丈は約50cmほど、茎が直立するものと地面を這って伸びるものとがあります。上の写真のものは草丈が低く、地面を這って伸びるタイプの様です。葉は細長く、長さは約30cmほどあり葉脈は平行になっています。

 花は約2cmほどで花びらは3枚、中央には先端が鮮やかな黄色をした6本のおしべと、柱のようなめしべがついています。他のツユクサ科の花と同じく開花から1日も経たずにしぼんでしまいます。花言葉の「ひとときの幸せ」というのはこの特徴からきています。花の色は青や青紫、ピンクや白など様々。

 開花時期は5月~7月ですが、関東以西の暖かい地域では10月~11月にも開花します。一つの花が1日も経たずしぼんでしまうものの、一つの茎でたくさんの色鮮やかな花を咲かせるため、長く楽しむことができ、また、暑さにも寒さにも比較的強く育てやすいため、園芸植物としても人気で、多くの園芸品種が開発されています。園芸用のものが野生化して公園や草むらなどで繁殖することもあるようです。
 

●まとめ 感想
 今回見つけたムラサキツユクサの花は綺麗な青紫色をしていましたが、他にも様々な色の花があるそうなので、機会があれば探してみようと思います。また、近縁種にムラサキツユクサの花よりも少し大きな花を咲かせる、オオムラサキツユクサという花があるそうなので、そちらも見てみたいです。


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次回は、サワガニを紹介します。