河原を散策中、花壇でナミアゲハを発見しました。
チョウ目 アゲハチョウ科 アゲハチョウ族 ナミアゲハ
●ナミアゲハについて
体長35~60mm。北海道、本州、四国、九州、沖縄の草原地帯や農耕地などの、日当たりの良い場所でよく見られます。外国では中国、台湾、朝鮮半島、ハワイに分布しています。アゲハチョウやアゲハなどと呼ばれていますが、正式な名称はナミアゲハです。
卵はミカンやサンショウ、カラタチなどのミカン科の植物の葉や茎などに産み付けられ、大きさは約直径1mmほどで、黄色い球体をしています。
孵化したばかりの幼虫は毛が生え、毛虫のような見た目をしています。卵が産み付けられたミカン科の葉をエサにして成長し、最初の脱皮を行うと毛が無くなりますが、表面がデコボコして、体色は黒と白になります。これは鳥の糞に擬態して外敵の目を欺いているのではないかと考えられています。また、頭部と胸部の間に悪臭を放つオレンジ色の器官を持ち、危険を感じると頭部からこの器官を角のように出します。
4回目の脱皮を終えると、これまでの姿とはがらりと変わり、約5cmほどの大きさになり、体表は鮮やかな黄緑色、胸部の側面には黒と白の丸い目玉模様が入り、小さな蛇のような見た目になります。これが幼虫の最後の姿になります。
成長した幼虫は手ごろな枝などを見つけると、まず、自身の吐く糸を使って尾を固定し、その次に胸部を固定する糸を吐き体全体を固定します。その後脱皮をしてサナギになります。サナギは緑色や褐色など、環境に合わせた色になり、約1週間ほどで羽化して成虫になります。
成虫の翅は黒地に黄色や白の斑点や帯模様が入り、後翅には突起物と、オレンジ色や青色の目玉のような斑点模様があり、敵の目を後翅に向けることで、頭部を守っているのではないかと考えられています。
成虫は3月~11月に見られ、この期間中に2回~5回ほど発生します。春に発生する個体は、夏に発生する個体に比べて体が小さいなど、発生する季節によって多少の違いがあるようです。花壇の花の蜜を吸ったり、庭木のミカンなどの木に産卵するため、都会の住宅地でも姿をよく見かけます。秋に孵化した幼虫はサナギの姿で越冬し、春になると羽化して成虫になります。
ちなみに、幼虫が柑橘類の葉をエサにするため、ハワイでは害虫として扱われているそうです。
●まとめ 感想
春や夏の間にはよく見かけていたのですが、夏が終わったころにはほとんど見かけなくなりました。撮影の際、こちらがかなり近くまで寄っても逃げることは無かったのですが、常に羽を羽ばたかせていたので、なかなか上手く撮れませんでした。
体はしっかり撮れているのですが、羽はブレちゃってます。
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興味があれば
次回は、ヒガンバナを紹介します。
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