2019年10月の写真です。


綺麗な緑色の蛾を発見。ヒメウスアオシャクだと思われます。
ヒメウスアオシャク ブログ用
チョウ目 シャクガ科 アオシャク亜科 ヒメウスアオシャク(たぶん)


●ヒメウスアオシャクについて
 体長20~22mm。北海道、本州、四国、九州の平地から低山地にかけて生息。外国ではヨーロッパからシベリア、中国や朝鮮半島にも分布しています。成虫は4月~5月、8月~9月の年に2回発生しますが、関東では年に3回発生するとのことです。

 
 幼虫は細長く、頭部の脚と尾の脚を使って移動するシャクトリムシで、体表は所々赤色が混じった黄緑色をしており、この体を曲げたりまっすぐにすることにより、植物の茎や枝に擬態して敵の目を欺いているのではないかと考えられています。エサはカラマツ、クマシデ、カエデ、ナツハゼなどの葉。成長するとサナギをつくって成虫になります。


 成虫の翅は、緑色にギザギザした白い帯が2本入った模様をしていますが、濃い色をしていたり、薄い色をしていたりなど個体によって若干の差異が見られます。オスの触角は櫛状で、メスの触角は糸状。夜行性なので日中は雑木林などで身を隠し、日が落ちると活動を開始します。地域によっては街中でも姿を見ることができます。9月ごろに出現した成虫から生まれた個体は、幼虫の姿で越冬します。見た目が似ているウスキヒメアオシャクという近縁種がいます。



別の日、今度はクスサンを発見しました。
クスサン ブログ用
チョウ目 ヤママユガ科 クスサン


●クスサンについて
 体長100~130mm。北海道、本州、四国、九州、沖縄の低地から山地の雑木林などに生息しています。海外では中国、台湾、朝鮮半島、ロシア南東部に生息しています。


 幼虫は4月~7月ごろに見られ、全身に白く長い毛の生えた毛虫で、体表は背面が青味がかった白で、側面は黄緑色に鮮やかな青い目のような模様が入っています。全身の毛が白髪のように見えるので、シラガタロウとも呼ばれています。クリ、コナラ、ヤナギ、サクラ、リンゴ、イチョウなど様々な樹木の葉をエサにします。

 約80mmほどに成長すると、木の枝などに自分の吐いた糸を使って、楕円形の繭をつくりサナギになるのですが、繭は荒い網目状をしているので、中のサナギが見えるようになっています。その様子が俵に見えることから、スカシダワラと呼ばれています。


 9月~10月ごろに羽化して成虫が出現します。成虫は同族のヤママユガに似た形をしており、翅は褐色や淡黄色など個体によって差異があります。前翅と後翅に目玉模様があり、前翅には楕円状の小さい目玉模様、後翅には円形で黒く大きな目玉模様があります。オスの触角は羽毛状で、メスの触角は櫛状の形をしています。夜行性なので夜になると活発に活動しますが、口が退化しているのでエサは食べません。繁殖を終えた成虫は死んでしまい、残された卵が越冬をします。
 

●まとめ 感想
 ヒメウスアオシャクは鮮やかな緑色で、また、鱗粉が光を反射してキラキラとしておりとても綺麗でした。コンクリの壁に張り付いていたのですぐに見つけることができましたが、雑木林などの緑がたくさんある場所では見つけるのが難しいと思います。

 クスサンは後翅に大きな目玉模様があるとのことですが、写真の個体は後翅を広げてくれなかったので、目玉模様を見ることができませんでした。次回はぜひ後翅の目玉を見てみたいです。


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次回は、アゲハチョウを紹介します。