2019年10月の写真です。



森の中で白いキノコを発見しました。

ドクツルタケです。発生したばかりなのかあまり大きくなく、傘も完全には開いていませんでした。
ドクツルタケ ブログ用2
ハラタケ目 テングタケ科 テングタケ属 ドクツルタケ


●ドクツルタケについて
 このキノコは北海道から九州のマツ科の木のある、針葉樹林や広葉樹林などの地上に発生します。アカマツの傍に発生するマツタケや、ミズナラやクリの木の傍に発生するマイタケなどの種類とは違い、特定の木の傍に発生するということはなく、広い範囲で見ることができます。海外でも北アメリカやヨーロッパに生息しています。

 
 夏から秋にかけて発生、傘と柄で構成され、傘は真っ白で、発生したばかりの時は円錐型で卵のような形をしており、時間が経つにつれて徐々に開いていき、中央部分は少し平になります。大きさは6~15cmほど。柄の部分は傘の近くに膜状の鍔があり、鍔から下はささくれで覆われ、根元には袋状のつぼがあります。高さは8~25cmほど。


傘の部分
ドクツルタケ ブログ用


 真っ白で綺麗な見た目とは裏腹に、ファイロジンやアマニチンなどの毒成分を含んだ猛毒のキノコで、このキノコ1本(約8グラム)で1一人の命を奪うほどの強い毒性を持っています。中毒症状は摂取から6~24時間で発生し、激しい腹痛や下痢、嘔吐などのコレラに似た症状が起こります。この症状自体は1日ほどで治まるのですが、その1週間後に肝臓や腎臓障害が起こり、肝臓肥大や胃腸などから出血し、すぐに胃の洗浄や血液透析などの処置を行わなければ死に至ります。

 日本において発生するキノコ中毒による死亡事故の約6割はこのキノコによるものであり、タマゴテングタケ、シロタマゴテングタケと合わせて『猛毒キノコ御三家』などとも呼ばれています。その見た目と毒性の強さから、シロコドクやテッポウタケと呼ぶ地域もあり、また、海外でもよく知られ、Destroying Angel(デストロイング・エンジェル 破壊の天使)という別名がつけられています。

 『猛毒キノコ御三家』の内、ドクツルタケとシロタマゴテングタケは真っ白で、また、もう一つのタマゴテングタケも柄の部分が白っぽいのが特徴なので、白いキノコ=毒キノコという認識が広まり、「知識の乏しい素人は白いキノコは避けた方が良い」と言う人もいるそうです。


●まとめ 感想
 ドクツルタケという名前の毒キノコがあり、このキノコを間違って食べてしまったことによる事故が起こった、なんてことをTVのニュースで聞いたことはあったのですが、自分の身近にそんなに危ないキノコが生えているとは思ってもいなかったので、びっくりしました。図鑑でも美しい見た目と書かれているように、真っ白でとても綺麗なキノコでした。

 ※キノコ採取の際はキノコに詳しい人と一緒に採取するか、図鑑で調べながら採取するか、怪しいキノコは食べない、といったことを心がけて安全にキノコ狩りをしましょう。


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次回は、ヒトツメカギバとセスジナミシャクを紹介します。