2019年9月の写真です。

草むらで小さな蛾を発見しました。 テンクロアツバという蛾です。
テンクロアツバ ブログ用
チョウ目 ヤガ科 テンクロアツバ類 テンクロアツバ


●クチバ亜科とテンクロアツバ類についてザックリと
 ヤガ科は蛾の中で最も大きな科の一つで、大きさも小型種から大型種まで様々で、生息地も世界中の熱帯から極地、高山帯まで広く進出しており、生態も多種多様です。これらは25の亜科に分けられ、テンクロアツバはクチバ亜科に分類されていました。しかし、形態が多種多様だったため、クチバ亜科から分割されることになり、エグリバ類、ミジンアツバ類、そしてテンクロアツバ類の3種に分けられるようになりました。

 これらの種の幼虫は草や広葉樹をエサにするものが多く、熱帯から温帯まで世界中に生息しています。日本にはエグリバ類27種、ミジンアツバ類14種、テンクロアツバ類11種が知られています。


●テンクロアツバについて
 体長20mm前後。北海道、本州、四国、九州の平地や山地などの広葉樹が生えている場所に生息しており、外国でもアジアやヨーロッパなどに広く生息しています。この蛾についてはあまり研究されていないのか、詳しいことがよく分かっていません。

 
 幼虫はカモジクサやノガリヤス、クサヨシなどのイネ科や、タケ科のササなどをエサにしていると思われています。成長するとサナギになり羽化して成虫になります。成虫は5月~10月に発生するので、年に2回発生するものと考えられています。時に大量発生することがあるようですが、原因については不明です。

 
 成虫は止まった様子が三角形のような形をしており、翅は全体的に厚みがあり、白っぽかったり黄色っぽかったりする色をしており、前翅の中央部分には黒い点の模様が入っています。「黒い点の模様と、厚い羽を持つ蛾」ということで、この名がついたのだと思います。

 夜行性のため日中は林や草むらで身を潜め、日が落ちると活動を開始するようで、街灯に集まることもあるので、街中でも姿を見ることができます。成虫が何をエサにしているのは、そもそもエサと食べるのかについても分かっていません。また、オスとメス、外見が全く同じであるため、性別の判別方法も不明です。

 9月や10月に発生した成虫から生まれた卵は、孵化すると幼虫の姿で越冬し、春になると活動を再開するようです。


●まとめ 感想
 この蛾は草むらや雑木林などでよく見かけていたため、それほど珍しい蛾ではないと思っていたのですが、研究が進んでおらず、詳しいことがよく分かっていないというのは意外でした。幼虫がよっぽど見つけにくい場所や生態をしていたりするのが原因なのでしょうか? もしくは、研究してもあまり意味が無いと思われていて、興味を持たれていないとかなのかな・・・。


私のPIXTAページです。よろしければご覧ください。写真は購入もできます
写真素材 PIXTA


興味があれば

次回は、オニフスベを紹介します。