2019年9月の写真です。
草むらでオオカマキリを発見しました。

オオカマキリ ブログ用2
カマキリ目 カマキリ科 オオカマキリ


●カマキリについてザックリと
 カマキリ目カマキリ科に属する昆虫は、熱帯や亜熱帯地域に多く分布し、これまでに約1800種ほどが発見されていますが、分類方法によっては4000種にもなると言われています。日本には約10種が生息しています。

 カマキリの先祖は今から3億5920万年前から2億9900万年前の、古生代石炭紀に生息していたと言われる肉食昆虫の、プロトファマスであるとされています。この昆虫から分岐してカマキリとゴキブリが誕生しました。共通の祖先を持っているため、分類方法によってはカマキリとゴキブリは、網翅目(もうしもく)という同じ種に分類されることもあるそうです。


 体色は緑や褐色、白など、自身の生息環境に合わせた色をしており、前後に細長い体で、頭部は三角形で細長い触角を持ち、2つの複眼と発達した大顎をしています。ほとんどの種は6本ある脚のうち、前脚が鎌状になっています。扇状に広がる翅を持っているのですが、飛行能力は低く、短い距離をまっすぐ飛ぶのがやっとです。翅は飛行よりも威嚇に使われることが多いようです。オスよりもメスの方が大きな体をしています。

 ハチやバッタ、トンボなどの小型昆虫や、カエルやトカゲなどの小動物をエサにしているのですが、自身の体色を生かして周囲の景色に溶け込み、近づいてきたところを、鎌状の前脚で捕まえたり、押さえつけたりして捕食します。また、エサの少ない環境下では共食いが起こったり、交尾のためにメスに近づいたオスが食べられてしまう、といったことがあるそうです。

 卵は卵鞘(らんしょう)と呼ばれる泡状の液体の中に産み付けられ、1つの卵鞘からは数百の幼虫が孵化します。幼虫は体が小さいことと、翅が無い以外は成虫と同じ形をしており、小型昆虫を食べて成長し、数度の脱皮を経て成虫になります。


 日本におけるカマキリの名前の由来は、「鎌で切る」から「鎌切(かまきり)」になった説と、「鎌を持つキリギリス」を略して「鎌キリ」になった説があります。また、前脚の鎌がお祈りや拝んでいるように見えることから、「オガミムシ」とも呼ばれたりするそうです。


●オオカマキリについて
 体長70~95mm。日本では北海道、本州、四国、九州に生息。外国でも東南アジアに生息し、林や草むら、樹上などでよく見られます。日本産カマキリ類の中では最大の大きさを誇ります。


 植物の枝などに産み付けられた球状の卵鞘には、約200個ほどの卵が入っており、卵の状態で越冬します。卵鞘は産み付けられた直後は泡のように柔らかいのですが、しばらくすると茶色くなり硬くなります。この卵鞘は保温性、防寒性、耐衝撃性に優れており、春になり幼虫が孵化するまでしっかりと卵を守ります。


 孵化した幼虫は茶色く、数mmほどの大きさですが、見た目は成虫とほぼ同じです。体が小さいうちはアブラムシなどの小さな昆虫を捕食しているのですが、体が大きくなるにつれて捕食する昆虫も大きなものになっていきます。数度の脱皮を繰り返して夏ごろに成虫になるのですが、成虫になる前に他の昆虫に捕食されたり、共食いなどが起こるため、成虫になれるのはほんのわずかな個体だと言われています。


 成虫は緑色か褐色の体色をしており、翅が生えて飛ぶことができるようになります。翅は飛行よりも威嚇に使われることが多く、前脚の鎌と翅を広げて威嚇のポーズをとります。オスよりもメスの方が大きな体をしています。

 エサはバッタやチョウ、ハチやセミ、トカゲなどで、草の中で身を潜め、獲物が間合いに入ったところを前脚の鎌を使って捕らえて捕食します。エサが不足していると、幼虫同様に共食いが起こることがあります。このカマキリも交尾の際に、メスがオスを食べてしまうことが起こるようです。


身を潜めて獲物を待っているオオカマキリ。自分の色と同じ色の枯れ葉に止まっています。
オオカマキリ ブログ用


 秋になると繁殖が始まり、交尾と産卵を終えた成虫は死んでしまいます。「卵のある位置よりも上に雪が積もることがないので、カマキリは雪の積もる高さを予測することができる。」という言い伝えがあり、実証実験が行われた結果、雪に埋もれた卵も発見されたそうなので、この言い伝えは、単なる言い伝えなのではないかとされています。


●まとめ 感想
 ゴキブリの祖先と同じとのことですが、ゴキブリは素早く移動するに対して、カマキリはゆっくりとしか歩くことができません。そのため、車にひかれて潰れたのをよく目にします。また、ゴキブリが他の昆虫を捕食する強さを持っていないのに対し、カマキリは前脚の鎌で昆虫を捕食することができるようになっているなど、見た目や生態が大きくことなるので、祖先が同じで分類も同じ生き物、と言われても全然ピンときません。どういった経緯でカマキリとゴキブリに進化したのか気になるところです。


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次回は、オンブバッタを紹介します。