2019年9月の写真です。


よく蛾を見つける場所で、こんな蛾を発見しました。

シロオビドクガのメスです。
ブログ用 シロオビドクガ
チョウ目 ドクガ科 シロオビドクガ


●シロオビドクガについて
 体長♂45~67、♀56~83mm。北海道、本州、四国、九州の丘陵地や森林地帯などに生息。近縁種にコシロオビドクガがおり、また、マダラガ科のホタルガやヒトリガ科のジョウザンヒトリに見た目が似ています。

 幼虫はカバノキ科のイヌシデの葉をエサにします。幼虫は全身に長い毛の生えた真っ黒なケムシで、毛には毒があります。数度の脱皮の後サナギになり成虫になります。


 成虫は6月~9月ごろ発生し、毒はありません。頭部と脚には茶色く長い毛が生えており、触角は櫛のような見た目をしています。翅の模様は性別によって異なり、上の写真のようにメスの前翅は黒く、所々に黄色いカ所があり、複数本の白帯が入った模様をしており、後翅は黄色に黒い斑紋が入った模様をしています。

 一方オスの方は、前翅はメスに見られた黄色い部分が無く、濃い黒色をしており、白帯が前翅の後ろに一本入っているのみとなっています。しかし、白帯はメスに比べるとはっきりとして見えます。後翅も黄色い部分が無く真っ黒になっています。オスとメスで見た目が異なるため、当初は別の種類の蛾だと思われていたそうです。

 
 この模様は他の蛾に擬態しているものと見られ、オスのシロオビドクガはホタルガに似ており、メスのシロオビドクガが羽を広げている姿はジョウザンヒトリに似ていることから、オスとメスで異なる蛾に擬態しているのではないかと考えられています。

 模様だけではなく活動時間も似ており、ホタルガはオスもメスも昼行性ですが、シロオビドクガのオスも昼間に活発に活動します。また、ジョウザンヒトリはオスもメスも夜行性なのですが、シロオビドクガのメスも夜に活発に活動します。さらにホタルガもジョウザンヒトリもシロオビドクガと同じ、6月~9月にかけて出現するという共通点もあり、オスとメスで異なる蛾に擬態している可能性は高いと言えます。

 オスのみが別の生き物に擬態している、もしくはメスのみが別の生き物に擬態している、という生き物は様々いるようですが、オスとメスで異なる生き物に擬態している生き物に関しては、未だ研究されておらず、謎が多いそうです。


オスはこんな感じの模様をしています。
BlogPaint

 
 6月ごろに発生した成虫が産卵した卵はすぐに孵化し、それらは8月から9月にかけて成虫になるため、年に2回成虫の発生時期があります。9月ごろに発生した成虫は産卵を終えると死んでしまいますが、卵は越冬し、春になると孵化して活動を開始します。


●まとめ 感想
 白いコンクリートの上に真っ黒い色をしていたので、よく目立っていました。メスの後翅は黄色いそうですが、後翅は羽を広げたときや、飛んでいるときにしか見ることができないようですので、次回撮る機会があれば羽を広げた姿もぜひ撮影したいです。

 この近くにオスの個体も止まっていたのですが、止まっている場所と角度的に撮影することができなかったのが残念です。今度はオスの個体も撮影したいです。


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次回は、エビガラスズメを紹介します。