2019年8月の写真です。

森や公園だけではなく、外灯の下でも虫を発見しました。


ヤママユです。なんと一度に3匹も発見。3匹とも色が違いますが、同じ種類のガです。

最初に見つけた黒褐色のヤママユ
ブログ用 ヤママユガ

次に見つけた灰色っぽい感じのヤママユ
ブログ用 ヤママユガ2

最後に見つけた黄色のヤママユ
ブログ用 ヤママユガ3
チョウ目 ヤママユガ科 ヤママユ族 ヤママユ


●ヤママユについて
 羽を広げた大きさは115~150mm。北海道、本州、四国、九州、沖縄の落葉樹が生えている雑木林などで姿を見ることができます。また、それらの近くの外灯などの明かりの下にも飛んでくることがあります。日本在来の代表的な野蚕で、和名は「ヤママユ」ですが、「ヤママユガ」、「テンサン」などとも呼ばれています。


 産卵は8月~9月ごろに行われ、クヌギ、コナラ、カシワなどのブナ科や、リンゴ、ナシ、などのバラ科に産み付けられます。ですが、すぐには孵化せずに越冬して、翌年の春に孵化します。

 幼虫はイモムシ型で、背中の節ごとに数本の毛が生えていますが毒は無く、黄緑色で、体の左右の側面には黄色い線模様が入っています。クヌギやコナラなどの葉を食べて成長し、4度の脱皮を行った後、約55mmほどまで成長すると、自分の吐く糸で葉を2~3枚合わせ、鮮やかな緑色をした繭をつくり、その中でサナギになります。

 成虫は8月~9月ごろに出現し、体は他のガと比べると大きく、全身は細かい毛で覆われ、触角は植物の葉脈のような見た目をしています。口は退化しているのでエサは一切食べません。

 翅も大きく、前翅と後翅の左右に一つずつ、半透明の目のような模様と、その周囲に黒い帯状の模様が入っています。翅全体の色は、黒や茶褐色、灰褐色、黄褐色など個体によって様々。
 
 
 繭に使われる糸は600~700mほどで、この繭から採取された糸は天蚕糸(てんさんし てぐす)と呼ばれ、天然の繊維として用いられていました。

 長野県の有明地方では山蚕(やまこ)と呼ばれ、大きな網室にクヌギやコナラを植えて、ヤママユを放し飼いにして、繭になったところを収穫し糸を取っています。また、中国でも同じような飼育方法がとられ、サクサンという種とヤママユをかけ合わせて、品種改良が行われているそうです。



ヤママユを見つけた近くで、スズメガも発見しました。

ブログ用 クチバスズメ
チョウ目 スズメガ科 ウチスズメ亜科 クチバスズメ


●クチバスズメについて
 羽を広げた大きさは95~115mm。北海道、本州、四国、九州、沖縄の森林地帯や雑木林などに生息しており、夜間は外灯の明かりにも飛んでくることがあります。また、日本だけではなく、アジア東域にも生息し、台湾、インド、スマトラ島にはそれぞれ亜種が生息しているとのこと。


 卵は植物の葉などに産み付けられ、幼虫は9月~10月ごろに出現し、クリ、クヌギ、カシ、などのブナ科の葉をエサにします。形はイモムシ型で、頭部が三角形になっており、尾には角のような10mmほどの細長い突起があります。色は黄緑色で、各節ごとに黄色の斜線が入っています。また、全身が細かい顆粒で覆われており、ざらざらしています。


 80~90mmほどに成長すると、土の中へ潜りサナギをつくります。サナギの姿で越冬し、翌年の6月~9月ごろに羽化して成虫になります。成虫は全体的に淡褐色で体が太く、翅は三角形になっており、前翅には細い褐色線が何本も入り、後翅は褐色です。背中の中央には頭部から尾の先端まで暗褐色の線が1本入っています。なお、口は退化してしまっているので、エサを食べることはありません。


●まとめ 感想
 夏の夜とはいえ、まさか一度に4匹の大型のガに遭遇するとは思っていませんでした。どのガもただジッと、壁に張り付いているだけで一切動かなかったので、撮影も簡単でした。また、3匹のヤママユの中で、黄色のヤママユが特に大きく、明るい色も相まって、一際大きな存在感を放っていました。それにしても、同じ種類のガなのに、これほどまでに色の違いがあるのは、とても不思議だと思いました。

 ちなみに、クチバスズメの近くには、以前も紹介したウチスズメも飛んできていました。ウチスズメと比べると、クチバスズメは一回り大きかったです。

ウチスズメ
ブログ用 ウチスズメ
チョウ目 スズメガ科 ウチスズメ

 夏の夜の写真はこれでおしまいです。今年はたくさんの虫たちを撮ることができました。来年は夏だけではなく、春から夜の虫たちを探すつもりです。


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興味があれば

次回は、ヤマユリを紹介します。