2019年8月の写真です。

 夜の虫たちを探すため、公園を散策することにしました。虫の寄ってきそうな、樹液の出ている木はすでに把握しているので、それらを重点的に回ることに。すると早速、カブトムシを発見しました。

昆虫の王様、カブトムシです。これはメス
ブログ カブトムシ♀

別の日同じ木で、またメスを発見。
ブログ用 カブトムシ♀

そして隣の木でオスを発見しました。
ブログ カブトムシ♂
コウチュウ目 コガネムシ科 カブトムシ亜科 カブトムシ属 カブトムシ


●カブトムシ亜科についてザックリと
 カブトムシ亜科はコガネムシ科に属するグループで、主に熱帯地域を中心に生息し、東南アジアや南アメリカに多く分布しています。現在までに13属約1000種が発見されています。

 卵は地中に産み付けられ、孵化した幼虫は、チョウなどの他の昆虫の幼虫たちと比べると大型で、白いウジムシのような見た目をしており、土の中で腐葉土などをエサにして生活します。

 数度の脱皮を繰り返し成長すると、自分の分泌液などで土の中に蛹室をつくりサナギとなり、数週間後に羽化して成虫になり地上に出てきます。

 
 成虫の大きさは20~30mmの小型のものから、ヘラクレスオオカブトのように180mmを超えるものまで様々。体は光沢を持った硬い殻で覆われ、体形は前後に細長い長円形です。翅はあるのですが、体が大きく重いため、飛行能力はあまり高くは無く、長距離を飛ぶことができす、また、飛行スピードも遅いです。頭部は小さく、短い触角を持ち、ブラシのような口を持っています。脚の先には樹木から落ちないように、鋭い鉤爪がついています。

 そして何といっても特徴的なのは頭部に生えた角です。この角はカブトムシ属の多くの種のオスに見られ、エサ場やメスの取り合いなどの争いに使われます。

 彼らは日中は土の中や木の陰に隠れて外敵に見つからないようにしていますが、夜になると活動し、多くの種が樹木の樹液や果実などの汁をエサにします。

 また、この角や見た目の美しさや力強さなどから、とても人気の昆虫で、より大きく美しいカブトムシに出会うため、幼虫から飼育する愛好家がとても多いことで知られます。

 
 2015年にはシンガポールのジャングルで、サンヨウチュウカブトという珍しいカブトムシが、200年ぶりに発見されて話題になりました。


●カブトムシについて
 体長32~54mm(角を除く)。北海道、本州、四国、九州、沖縄の、標高1500m以下の山地や平地の広葉樹林がある場所に生息しています。本来は北海道には生息していない昆虫なのですが、近年、道外から持ち込まれたり、放されたものが野生化し北海道にも定着しました。しかし、生態系や遺伝子のかく乱などの問題になりかねないとの理由から、北海道では危険視されており、カブトムシを野外に放さないように注意を呼びかけているそうです。


 カブトムシの卵は大きさ3mmほどで、夏に地中に産み付けられます。約10日ほどで孵化し、幼虫の体は白く、側面に茶褐色の気門が並んでいます。頭部は茶色で、土を掘ったりするための顎がついています。

 幼虫のうちは地中で生活し、主に腐葉土や木くずを食べて生活します。脱皮を繰り返して成長し、幼虫の姿で越冬したのち、5月上旬~6月下旬にかけてサナギになります。サナギは黄色をしていますが、羽化が近づくと黒く変色します。約1か月後に羽化して成虫になるのですが、羽化後も1~2週間ほどは地中で生活し、夜間の気温が20℃を超える日が数日続くと、地上に出て活動を始めます。

 成虫は夜行性で、昼間は地中に身を潜め、陽が落ちると地上に出て、クヌギやコナラなどの樹液をエサにします。

 成虫の体は黒や赤褐色で、甲虫らしく硬い殻に覆われ光沢があります。脚には樹木に張り付くための鋭い鉤爪を持ち、樹木にしがみつくと人の手でも簡単には取れません。力が強く、自分の体重の20倍の重さのものを引くことができるそうです。

 そしてオスの頭部には先端が4つに分かれた長い角と、前胸部に2つに分かれた短い角を持ちます。オスはこの角を使って、エサ場やメスを取り合うために他のオスたちの争います。一方メスには角が無く、体には細かい毛が生えオスに比べると光沢は弱いです。


 カブトムシの名前は、古代から近世に戦争に用いられた武具である、兜から由来しており、角が兜に似ていることから「カブトムシ」と名付けられました。カブトムシは江戸時代にはすでに子供たちの間では人気の昆虫で、マメ科植物のサイカチに集まると思われていたのか、関東では「さいかち」という名で呼ばれており、相撲を取らせたり、角に糸をつけて小車を引かせて遊んでいた絵が残っているそうです。

 現在でも子供たちの間で人気の昆虫で、捕まえたカブトムシを飼育したり、観察日記をつけて自由研究にしたりなど、夏を代表する昆虫として、昆虫界の王様などと呼ばれています。

 また、子供だけではなく大人にも人気で、幼虫から飼育する愛好家が多く、2015年にはカブトムシ好きで知られる俳優の哀川翔さんが、ギネス記録を更新する88mmのカブトムシを育てて話題になりました。また、哀川さんは2019年、角が7つに分かれたカブトムシを入手し、これも話題となりました。


●まとめ 感想
 あらかじめカブトムシたちがいそうな木を見つけていたとはいえ、かなりあっさりと発見することができました。木に止まっていたものだけではなく、木の周囲を数匹のカブトムシたちが飛び回っており、時折、外灯にぶつかったであろう、「カンッ!」という音が響いていました。私も撮影中にオスのカブトムシが、カメラのレンズに突っ込んでくるなど、ちょっと怖い思いをしました。カメラとレンズが無事でよかった
 
 夏の夜の撮影は目の前の被写体だけではなく、周囲にも注意をはらったほうが良いですね

 この日は蒸し暑く、気温が高かったので、カブトムシをはじめ多くの虫たちが顔をのぞかせ、活発に活動していました。この後もどんどん虫たちを見つけていきます。


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興味があれば

次回は、セミの羽化を観察します。