河原を散策中、今度はこんな花を発見しました。

ウスベニアオイというそうです。前回紹介したムクゲと同じ、アオイ目 アオイ科ですがフヨウ属ではなく、ゼニアオイ属というグループに属しています。
ブログ ウスベニアオイ
アオイ目 アオイ科 ゼニアオイ属 ウスベニアオイ
花言葉 「穏やか」 「温厚」 「優しさ」 「勇気」など


●ゼニアオイ属についてザックリと
 ゼニアオイ属は、アオイ科に属する多年生植物で、アフリカやアジア、ヨーロッパといった、熱帯や温帯を中心に分布し、これまでに約30種が発見されています。日本にも園芸品種が持ち込まれたりしています。

 この植物は高さ約60~200cmほどで、葉は茎の一節から互い違いに反対方向に生える、互生(ごせい)と呼ばれる形態で、また、放射状に裂けて手のひらのように見える、掌状浅裂(しょうじょうせんれつ)と呼ばれる形をしています。

 花は0.5~5cmほどと、同じアオイ科のムクゲやハイビスカスなどと比べると小さいです。花びらは5枚で、ピンクや紫、白などの色があります。フランス語で、灰色がかった紫色を「モーブ」というのですが、この色は1859年にゼニアオイの花の色にちなんで命名されたそうです。


 ゼニアオイ属の植物は、文献の中に引用された最も初期の植物であるとされ、紀元前3世紀にはすでに文献に登場し、薬として利用されていた記述があるそうです。

 現在でも葉や花は、咳や胃炎に効き目のある民間薬として利用されている種があり、また、葉や根は茹でて食べられていたり、若葉や花は乾燥させて、ハーブティーとして飲まれている種もあります。さらに、コモンマロウという種の花の水溶液は、性質によって色が変わるため、それを利用して、理科の実験などに使われる、BTB溶液に使われていたりなど、人々の生活によく関わっています。


●ウスベニアオイについて
ブログ ウスベニアオイ2

 ウスベニアオイは南ヨーロッパが原産の多年草で、別名「ブルー・マロウ」、「コモン・マロウ」とも呼ばれています。日本には江戸時代に入ってきたとされ、以後は園芸植物などとして、花壇などによく植えられるようになりました。

 特徴は、よく陽の当たる、水はけの良い弱アルカリ性の土壌を好み、高さは60~200cmほど。葉は長い軸を持ち丸く、掌状に浅い切れ込みが入っています。初夏から夏にかけて開花し、花びらは5枚で、3~4cmの大きさで、紅紫色の中に、濃い紫の線が数本入っています。寒さに強く丈夫なので、野生化したものもいるそうです。これとよく似た種に、ゼニアオイという種があります。

 
 ウスベニアオイは、食用としても利用されており、葉と根を野菜として食べたり、薬として利用されたりもします。また、若葉や花は「マロウブルー」というハーブティーとして使われ、入れた直後のお茶は鮮やかな青色をしているのですが、時間が経つと紫色に変化し、レモンなどの酸性の成分が加わると、薄ピンク色に変化します。

 
●まとめ 感想
 以前に見たムクゲが木なのに対し、ウスベニアオイは草で、大きさが全然違い、花の大きさもムクゲに比べて小さかったので、同じアオイ科の植物だとは思いませんでした。ですが、花びらが5枚という点や、葉が浅く裂けている点など、ムクゲとの共通点が見られたので、同じアオイ科であることがなんとなくわかりました。

 また、ハーブティーも飲んでみたいです。ハーブティーはくせが無く飲みやすく、ハチミツを加えたり、ジュースにしたりなど様々なアレンジが楽しめるそうです。

 
私のPIXTAページです。よろしければご覧ください。購入もできます
写真素材 PIXTA


興味があれば

     

次回は、2019年7月の投稿結果です。