とある地下通路を歩いていると、独特のデザインをしたガを発見しました。

今回はこのイボタガを紹介します。
イボダガ ブログ用3
チョウ目 イボタガ科 イボタガ属 イボタガ

●イボタガ科についてザックリと
(数が少ない種なのか、調べてもあまり情報は出てきませんでした。)
 
 イボタガ科に属するガは世界で約20種とかなり少なく、アフリカ、イタリア南部、東南アジアに生息しているものが発見されています。日本にはこの写真のイボタガ、1種しか生息していません。ですが、以前に紹介したウスタビガなどが属する、ヤママユガ科の近縁種ではないかと言われています。
 このガは子供のときはイモムシやケムシの形をしていて、植物の葉をエサとし、脱皮を繰り返して成長、やがてサナギになり、成虫になるという、他のチョウ目と特に変わらない成長過程を経ます。


●イボタガについて
 体長約80~115mm。北海道、本州、四国、九州の森林や雑木林に生息。日本に生息しているイボタガは亜種で、原種は中国やインドに生息しているとのことです。

 幼虫は4月~5月ころに孵化し、イボタノキ、モクセイ、トネリコ、ネズミモチ、ヒイラギ、ヤナギなどをエサにします。円筒形の身体をもつイモムシ型をしており、黄色に黒と白の斑点がある見た目をし、若いうちは頭と尾に黒く細長い7本の突起物を持っています。なおこの突起物は終令幼虫になるとなくなるそうです。
 6月になると地中に潜りサナギになります。成虫として羽化するのは次の年の春になります。それまではサナギの姿で、夏、秋、冬をじっとして過ごすそうです。

 そして、春の4月~5月にかけて羽化し成虫になります。成虫はチョウ目の中でも大型で、翅は丸みを帯び、黒褐色の複雑な模様と、前翅の後ろの方に眼のような模様があります。外敵からは眼の模様が鳥の目に、イボタガの身体が鳥の嘴に見えていると思われ、この翅の模様は外敵から身を守るのに役立っているものと思われています。
 
 ちなみに漢字では水蝋蛾と書き、オオシモフリスズメ、エゾヨツメというガたちとともに、「春の三大蛾」と称されているそうです。


上の写真よりも少し近づいて撮影しました。イボタガが高い位置に止まっていたのと、地下通路のパイプが邪魔をして、思うように全体像の写真が撮れませんでした。ですが、複雑な翅の模様と、眼の模様は確認できると思います。
イボダガ ブログ用


●まとめ 感想
 大型のガのヤママユガは今までに何度も見たことがあったのですが、このガは初めて見ました。大きさはヤママユガほどでしたが、独特の模様により、とても大きな存在感を放っていました。特に眼の模様は強烈で、このガに暗い場所で遭遇したら、鳥や何か別の生き物だと勘違いし、ガだとは思わないと思います。何と言うか、この模様は、ちょっと不気味で怖いです

 あと、今回は場所が悪かったため、上手く撮れなかったのですが、来年こそは全体像をしっかりと写真に収めたいと思います。


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次回は、アシブトチズモンアオシャクを紹介します。