毎年春になると草むらや石の隙間からトカゲが顔をのぞかせます。今年は暖かかったこともあり、3月上旬から姿を見せていました。
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有鱗目 トカゲ科 トカゲ属 ヒガシ二ホントカゲ(たぶん)


●まずはトカゲ類についてザックリと
 トカゲは有鱗目の内、トカゲ亜目に分類される爬虫類のことを指します。南極大陸や極地、高山を除く、世界各地の熱帯や砂漠、森林、草原、海岸などの陸地に生息しています。約3000種が発見され、日本には約30種ほどが生息していると言われています。大きさは29mmほどしかないミクロヒメカメレオンのような種から、コモドオオトカゲやハナブトオオトカゲのように3mを超える種まで様々。2億5200万年前のぺルム記 三畳記境界より前に地球上に存在していたといわれています。

 外海の温度によって体温が変動する変温動物で、体は鱗に覆われていて、一部例外はあるそうですが、発達した肢体を持ち指が5本、円筒形で細長く長い尾があります。長い舌を持ち、側頭部には耳、目にはまぶたがあります。また、種によっては目の他に明るさを感知する、頭頂眼という器官を持つものもいるんだとか。繁殖形態は卵生ですが、卵を胎内で孵化させて子を産む、卵胎生のものもいるそうです。幼体のトカゲは小さい以外は、成体のトカゲと姿はほぼ変わりません。脱皮することによって成長していきます。変温動物であるため、生活環境によっては気温が下がると、活動を休止するものもいます。

 昆虫類や節足動物、ミミズ、両生類、鳥類や哺乳類、生き物の死骸、植物の葉や花、果実などなど、環境により様々なものをエサにしています。

 敵に襲われた際に自らの尾を自切する日本のカナヘビや、自らの血を目から飛ばす、カナダやグアテマラの砂漠地帯に生息するサバクツノトカゲ、水面を素早く走って移動することができる、南アメリカなどに生息するバシリスク、自身の体色を変化させることができるカメレオン、海に潜って海藻を食べる、ガラパゴス諸島のウミイグアナ、口の中に有害な腐敗菌を飼っていて噛んだ相手に毒を流し込む、インドネシアなどに生息するコモドオオトカゲ等々、生活環境によって多種多様な生態を持っています。

 ちなみに、トカゲとヘビとの違いは、眼にまぶたが有るか無いか、耳が有るか無いかだそうです。一部例外はあるそうですが、トカゲの眼にはまぶたが有るのに対して、ヘビの眼にはまぶたが無いそうです。また、トカゲは耳が有るのに対して、ヘビは耳が無いそうです。手足の有無は関係ないそうで、トカゲの中にも手足の無いアシナシトカゲという種がいるとのこと。


●二ホントカゲについて
 写真の二ホントカゲなのですが、研究の結果、西日本に生息する二ホントカゲ東日本に生息するヒガシ二ホントカゲ伊豆諸島に生息するオカダトカゲ、という3種に分けられました。この3種は見た目がよく似ているため、長年の間、二ホントカゲとその亜種として扱っていたそうですが、遺伝子情報が異なることがわかったため、別種として扱うことになったそうです。写真のトカゲは東京の八王子で撮ったものなので、恐らくヒガシ二ホントカゲだと思います。自信は無いです

 ヒガシ二ホントカゲは体長15~27cmほど。本州の東日本、ロシア極東の草原や山地などに生息しています。昆虫やクモ、ミミズ、動物の死骸、植物の果実などをエサにしています。4月~5月に交尾を行い、メスは倒木や石の下を掘って作った巣に5~16個の卵を産卵し、卵は7月ごろに孵化します。その後、気温が下がる11月下旬ごろに冬眠に入り、春になると冬眠から覚め活動を再開する、という生活サイクルです。

 幼体は成体に比べ、かなり小さいですが、姿形は成体とほぼ同じです。体色は黒っぽく、暗褐色の縦線が数本入り、尾が金属のような光沢のある、メタリックブルーをしています。2年ほどで成体になり、オスの成体は茶色くなり、体の両脇に黒い縦線が入り、繁殖期になると側頭部から、のど、腹の部分が赤くなります。メスの成体も茶色くなるそうですが、幼体の模様が残っていることもあるそうです。外敵に襲われると尾を自切します。切られた尾はしばらくの間動き続け、敵の目を引きつけ、その隙に本体は逃げます。切った尾の切断部分は筋肉が収縮し、出血がすぐに止まります。しばらくすると尾は再生するそうです。


 写真のトカゲはその後、石の隙間からゆっくりと体を出し、こちらが近づいても微動だにしませんでした。暖かかったから日光浴でもしてたんでしょうかね
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●まとめ 感想
 春から夏にかけて、道や林の中の至る所でこのトカゲを見かけます。クモやイモムシを食べている様子や、喧嘩(?)している様子、ネコやカラス、ヘビなどに捕まり銜えられている様子など。

 成体だけではなく、幼体も見たことがあるのですが、とても綺麗なメタリックブルーをしていて、鱗が陽の光を反射して、キラキラと輝いていました。キラキラしていては、目立つのでは?とも思ったのですが、鳥除けのためにキラキラしたCDを吊るしたりしているのを見かけるあたり、このキラキラした尾も鳥除けなどの、外敵から身を守るためのものなのかもしれませんね。見かけた時はぜひ、幼体も写真に収めたいです


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次回は、2019年3月の投稿結果です。