ニワトリのオスです。
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右側の白いのがメス、左側がオスです。
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キジ目 キジ科 ニワトリ

●ニワトリについてザックリと
 今では肉や卵、羽毛などを利用するために世界中で飼育されている鳥ですが、その起源はインドや東南アジアに分布していた野鶏(ヤケイ)であると言われています。セキショクヤケイという種が人に飼われ家禽化されたものという単元説と、セキショクヤケイ、ハイイロヤケイ、セイロンヤケイ、アオエリヤケイの4種が交雑して生まれた多元説の2つの説があります。

 主な特徴として、卵から孵化した雛鳥はヒヨコと呼ばれ、羽、体ともに小さいですが、地面をヨチヨチと歩くことができます。ツバメやハトなどのヒナが成長するまで巣で生活するのに対し、ヒヨコは巣ではなく、地面で生活します。ヒヨコというと一般的に黄色いイメージがありますが、品種によっては黒かったり、茶色かったりするヒヨコもいるんだそうです。私は見たことがありませんが、よくお祭りの屋台で青や赤などの色を付けたカラーヒヨコというものが売られていたんだとか。近年の日本では動物愛護の観点からカラーヒヨコは売られていないそうですが、中国・東南アジアやアメリカでは人気商品になっているそうです。

 ヒナは成長すると、体の色が白や褐色になります。頭部にはトサカと呼ばれる皮膚が発達した装飾機関があります。このトサカはメスのものよりも、オスのものの方が大きく目立って見えます。足の指は4本で、オスの足には横向きか後ろ向きに角質がが変化した鋭い蹴爪があり、主に闘争のための武器として使われます。羽はあるのですが、あまり大きくはないため、飛行能力はあまり高くはないそうです。


●人とニワトリ
 人とニワトリの関わりは古く、インドでは紀元前3000年ごろ、中国では紀元前1400年ごろには飼われていたと推定されています。はじめのころは食用ではなく、鳴き声を儀式に使っていたり、ニワトリ同士を戦わせる闘鶏(とうけい)用として飼われていたようですが、しばらくすると卵や肉が食べられるようになり、食用として飼われるようになりました。その後、エジプトやギリシャなどにも伝えられ、世界中に広まりました。

 日本では遅くとも弥生時代には渡来したと見られているが、詳しくはよくわかっていないそうです。古代から中世の日本では食用ではなく、鳴き声を目覚まし代わりに使ったり、娯楽として闘鶏用に飼われていたり、観賞用のペットとして飼われていたりなどしていました。戦国時代になると、布教活動で日本を訪れたポルトガル人が、カステラや鶏卵を使った料理を持ってきたため、食べ物として認知されるようになったとか。そして江戸時代になると、卵を使った料理のレシピ本が出版されたり、肉を水炊きにして食べるなど、庶民にも広く食べられるようになりました。

 今では世界中で食べられ、オムレツや卵焼き、唐揚げやフライドチキン、スープの出汁、ケーキやカスタードクリームなどの様々な料理に使われるようになりました。それに伴い、品種改良も盛んに行われるようになり、卵をたくさん産むレグホーン、肉用のコーチン、卵と肉兼用のプリマスロックなどが誕生しました。現在市場に出回っているものの多くはブロイラーと呼ばれる、プリマスロックが元になっている種なんだそうです。
 ちなみに日本でも、独自に品種改良を行った、ご当地のニワトリである地鶏(じどり)が存在します。愛知県の名古屋コーチンや、宮崎県のみやざき地頭鶏、秋田県の比内地鶏など一度は名前を聞いたことがあるはずです。


●まとめ 感想
 この写真は前回紹介した、多摩ニュータウンNO.57遺跡の近くの公園で放し飼い?されていたものを撮ったのですが、こんなに近くでニワトリを見たことがなかったので、結構感動しました。羽がとても綺麗でフワフワしていました。大昔に観賞用やペットとして飼われていたのも納得の美しさです。現在でもペットとしてニワトリが飼われているそうですが、鳴き声が騒音になって、近所の人とトラブルになったりとかは大丈夫なんでしょうかね?
 
 フライドチキンで思い出したのですが、某フライドチキン屋さんがニワトリの遺伝子操作を行い、足が8本、羽が6枚あるニワトリを生み出した、なんて都市伝説を思い出したので、ネットで調べてみたら、そのフライドチキン屋さんが、食品に対して間違った情報を流しているとして、この都市伝説を流した会社を訴え、裁判の結果フライドキチン屋さんが勝利し、負けた側が3000万円払う、なんてことになってたそうです。ただのジョークで流れていた噂話だと思っていたのですが、まさか、こんな大事になっていたとは・・・。まぁこの噂話を信じちゃう人もいるかもしれないので、こういった前例を作っておくのは今のご時世、企業側としては大事なことだと思います。


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みやざき地頭鶏は食べたことありますが、他の地鶏は食べたことないです。機会があればいつか食べたい。

  
     
     

    

次回は、2019年1月の投稿結果です。