2018年7月のNG写真
セスジナガキマワリです(たぶん)
画像が鮮明ではない、という理由でNG。小さいし、動いてたし、こっちが撮りにくい位置にいたしで、うまくピントが合ってなかったんだと思います
セスジナガキマワリ
コウチュウ目 ゴミムシダマシ科 ニジゴミムシダマシ亜科
セスジナガキマワリ(たぶん)

ゴミムシダマシ科についてザックリと
 まず、コウチュウ目にゴミムシ科という分類があるのですが、そのゴミムシ科に似ていることから名付けられたそうです。ちなみにゴミムシ科の昆虫は、幼虫は土の中で生活し、成虫は土の中や葉っぱの下、ゴミ溜めの下、石の下などで、昆虫を捕食する肉食性なのに対して、ゴミムシダマシ科の昆虫は、幼虫はゴミムシ科と同じく土の中で生活しますが、成虫は朽ち木や枯れ木、砂地などで生活し、あまり活発に動かず朽ち木や菌類などを食べる草食性という違いがあります。ゴミダマシムシ科に分類される昆虫は世界で約1万6千種が発見されていて、そのうち300種が日本で確認されているそうです。漢字で書くと塵虫騙、芥虫騙、偽歩行虫などと書きます。
 
 特徴としては、幼虫は約10~20mmほどの大きさで、白や黄色などの色をした半円筒形をしています。小さなイモムシといった感じです。土の中で数か月生活した後、サナギになり成虫になります。
 成虫は、2~35mmと種により様々な大きさをしており、色は黒や茶色、錆色などの地味な色をしています。体は半球形や円筒形、楕円板状にひょうたん形など様々。触角は糸状や数珠状、前足の基節は後方が閉じて5節になっていますが、後脚は4節になっています。体の大きさに対して脚が長い種が多いです。

 成虫の知名度は低いらしいのですが、コメノゴミムシダマシやチャイロコメノゴミムシダマシなどの幼虫はミールワームと呼ばれ、土壌調査のための実験用に用いられたり、小鳥や爬虫類、両生類などのエサとして用いられたり、釣り餌として用いられたりなど人々に利用されています。また、最近の研究で、発泡スチロールを食べて分解できることがわかり、さらなる利用価値が生まれそうです。しかし、貯蔵している穀物を食べてしまう、貯穀害虫として問題視されている種もいます。

セスジナガキマワリについて
 写真のセスジナガキマワリですが、体長9~12mm。本州、四国、九州、沖縄に生息。幼虫も成虫も、エサになる樹木や菌類の生えている雑木林などで生活しています。木のある公園などにも住んでいるようで、町中でも見かけることがあるみたいです。成虫は4月~10月ごろまで見ることができます。細長い体をしていて上翅に縦筋が入っているのが特徴です。ちなみにキマワリというのは、漢字では木廻と書くのですが、これは木を歩き回るところから、そう呼ばれるようになったそうです。

●まとめ 感想
 ゴミムシダマシは知らなかったのですが、ミールワームについては釣具屋さんや、ペットショップの爬虫類コーナーなどで売っているので昔から知っていました。小学生のころ、友人が釣りで余ったミールワームを興味本位で飼育し、約1か月後に成虫になり、「なんか変な虫になった!!」と学校に持ってきたのを思い出しました
 それにしても、発泡スチロールを食べて分解できるのはすごいと思いました。発泡スチロールについて調べてみたのですが、ポリスチレンとかいう合成樹脂でできているみたいですが、生物が食べて良いものには見えませんでした。そんなものを食べることができるなんて、どんな体の造りしてるんだろ?と思いました。
 幼虫は色々な利用価値があるのに、成虫の方は目立たないな、なんて思ったのですが、ニジゴミムシダマシという虹色に輝く種類がいるみたいです。しかも、日本の雑木林に住んでいるそうです。ぜひ一度見てみたいです。


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次回は、2018年7月NG写真 サルを紹介します。