2017年10月投稿NG写真です。

クサギカメムシ
 カメムシ目 カメムシ科 カメムシ亜科
クサギカメムシの成虫です。(たぶん) 夕方自宅近くの公園で撮影しました。

 クサギカメムシは他にススイロカメムシやモモカメムシなんて呼ばれる地域もあるらしいです。このカメムシは細かい斑模様のある暗褐色の約16mmほどのカメムシで、カメムシの中では大きい方らしいです。生息分布は日本全土の野山や農地、公園などで見られる特に珍しくはない種とのことです。確かにこのカメムシ、秋になるとよく山や公園で見かけます。大きいし、臭いしで私はあまりよく思っていません
 このカメムシの成虫は越冬し、6月下旬から7月初旬にマツや大豆、リンゴなどの葉の裏側に20~30個ほどの卵をまとめて産みつけます。幼虫は孵化後、しばらくは集団でまとまり、葉や茎の養分を摂取して生活するのですが、最初の脱皮を終えると集団を解散しバラバラに行動を始めます。そして8月ごろ成虫になります。成虫は葉や茎から養分を摂取するのに加え、ミカンやモモ、リンゴ、サクランボなどの果実からも養分を摂取するようになります。そうして秋を過ごし、冬になると生殖行動を行わず越冬します。越冬の際は、森や林の朽木や枯れ葉、石の下などに隠れるそうです。春になると生殖行動を行い、6月下旬から7月初旬に産卵し、世代交代をします。

 このカメムシは害虫として有名らしく、幼虫や成虫が養分を摂取することにより、その植物を傷つけてしまいます。とくに成虫が果実を食べることにより、食べられた果実は上手く成長することができず、形が悪くなったり、食べられた部分が腐食してしまうなど、商品価値を下げてしまう被害に多くの農家が困っているそうです。成虫はミカン、カキ、ナシ、ウメ、モモ、リンゴ、サクランボ、ブドウ、クリ、大豆、インゲン、トウモロコシなど人間が好んで食べる農作物を食べるそうです。このように農作物に被害を出す害虫を農業害虫と呼びます。
 
 また、農業害虫としてだけではなく、不快害虫や衛生害虫としても有名なようです。
不快害虫というのは、人などに特に害を与えるわけではないが、見た目が気味悪かったり、視覚的に不快感を感じる虫たちのことで、クモやヤスデなどの虫たちのことを指します。衛生害虫というのは血を吸ったり、毒を持っていたり、病気の菌をばら撒いたりなどの、人間に害を与える虫たちのことで、ダニやノミ、ハエやゴキブリなどのことを指します。
 このカメムシは、大きくて見た目もあまりきれいではないことに加え、強い悪臭を放ちます。干されている洗濯物や布団、出かけた際に服につくなどして悪臭をつけたり、カメムシがついてることに気がつかずにそのまま洗濯してしまうことなどがあるそうです。近年では越冬の際、暖かい人家に侵入することが多く、学校や旅館などの大きな建物で、人がたくさん集まる場所に入り込み、料理や布団、風呂などに悪臭を付けられる被害が多いそうです。さらに、2018年には、ニュージーランドで日本からの車を積んだ輸送船内にこのカメムシが発見され、ニュージーランド側がこの船の入港を拒否するということがありました。ニュージーランドではキウイやナシに被害を出す虫として知られているらしく、国内に被害を出さないようにこのような措置をとったとのことです。このカメムシを駆除しようにも、彼らの生活環境と人間に被害を出す場所が離れているため、完全に駆除することは難しいらしく、農家などは手を焼いているそうです。


 このカメムシ人間に嫌われすぎですね。なんだか少しかわいそうな、そうでもないような・・・。見事に人間の食べる農作物ばかり食べてますね。彼らと人間の食べ物の好みや味覚が似ているのでしょうか? 幸い私は外で見かけるだけで、屋内では見かけたことがなく、被害にあったことが無かったので、調べるまでこのカメムシのことは単なる、「よく見るカメムシ」としか認識していませんでした。まさか人間にとってこれほどの脅威の存在だったとは・・・。駆除するのが難しいというのがまた厄介ですね。農作物に影響が無く、このカメムシだけを追い払えるような都合の良い農薬なんて開発されないかなー、なんて他人事ながら思いました。


興味があれば


次回は、また写真が売れます。